自分に合った企業を見つけるためには、企業についてしっかり研究することが大切です。先入観やイメージだけで判断しないよう、様々な要素から企業を調べ、総合的に把握しましょう。
調べる項目を持っておくと、複数の企業の比較検討ができます。
創業者の思いや歴史、社風、ビジネスモデルは、企業選びの重要なポイントです。
企業研究で得た情報を自己PRに活用しましょう。
企業の情報を得ることで、その企業が自分に合うかどうか判断しやすくなります。また、調べる項目を持っていることで、複数の企業の比較検討も出来ます。
経営理念 | 事業を展開していく上で、基本となる考え方のこと。この経営理念に共感できなければ、企業の進む方向性と自分の価値観が合わないというミスマッチが生じる可能性があります。企業を知る上で、まずどのような経営理念を持っているのか理解しましょう。 |
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事業内容 | 企業は多くの事業を手掛けています。その中でも、どれが中核事業なのかを確認しておきましょう。また、企業の売上高とそれぞれの事業が占めている割合も把握しておきましょう。 |
沿革 | 企業の成長過程を確認することができます。どの時期にどの分野に力を注いで現在に至るのか、企業の歴史を知ることで、今後の事業の方向性を探ることも可能です。 |
社員数 | 社員数と表示されている場合は、正社員数を指していますが、従業員数の場合は、契約社員やアルバイトを含んでいることもあります。男女比や平均年齢も調べておくとよいでしょう。 |
創業者の思い 創業精神・社風 |
創業精神(創業者の思い)とは、「企業が社会に何を提供し、何を大切にして仕事をするか」を言葉にしたものです。 社風とは、経営陣の考え方や社員意識が表れ、組織全体の特徴のようなものです。自分の職業観や人生観を確立させてフィーリングの合う企業を選びましょう。 |
ビジネスモデル | ビジネスモデルとは、企業がお金を生み出す仕組みのことです。ビジネスモデルを見ることによって、企業がどのように価値を創出し続けているのかが明らかになります。 |
日本には、約430万の企業があり、そのうち420万社は中小企業です(全体の99%)そして、50年以上続いている企業は約21万社(全体の5%)100年以上続いている企業は約2万社(全体の0.5%)です。
このデータから、企業が存続することはとても難しいことがわかります。企業の歴史を学ぶことで、その会社が今日に至るまでに様々な困難を乗り越えてきたことが分かります。
そもそも、会社組織とは2つの定義を持っているところです。
つまり、就職したいと思っている企業があれば、その会社がどのように歩んできて、創業者や経営者がどのような思いでこれから歩んで行こうと思っているかを知ることはとても大切です。社員一人一人がブレ内容に仕事をするための「軸」になっているのが、経営理念や「創業者の思い、創業精神」です。
「創業者の思い」や「創業の精神」は自分が「どのような仕事に就きたいか」「何をしたいか」を考えるだけでなく、それを「どこで実践、実現したいか」を明確にするために必要です。
社風は、創業者や社員が築き上げてきた価値観、風土、仕事の進め方など、その会社ならではの特徴であり、企業のアイデンティティでもあるので、そう簡単に揺らぐことはありません。普段の人間関係でも、相性の良い人と悪い人にわかれると思います。相性のいい人と一緒に過ごしていると何でも楽しく取り組めて気持ちもイキイキします。これは、企業でも同様です。社風が合わないと、居心地が悪く仕事がはかどらなくなってしまいます。
(例)上司と部下の関係性という社風
A社…上司も部下も対等な関係で新入社員でもどんどん意見が求められる。
B社…上司と部下の上下関係がはっきり分かれていて、上司の指示は絶対的。確実にこなさなければいけない。
このような社風の違いは業界や職種が同じであっても起きることです。WEB情報だけでは得られないことが多く、深く企業研究をすることが求められます。
企業がお金を生み出す仕組みが「ビジネスモデル」です。自分が働く目的を明確にすることで、企業の「ビジネスモデル」に携わった仕事ができ、大きなやりがいを感じることにつながります。
(例)「安定性を求めたい場合」…今後もお金を生み出せる仕組みになっているかを吟味してそのような企業を選択する。
「社会の問題点を解決したい場合」…社会問題を解決できる仕組みに共感できる企業を選ぶ。
このように企業の在り方は様々です。将来、起業したいと思っている人は、多くのビジネスモデルを見ることによって、新たなアイデアの発見に繋がります。また、多くのビジネスモデルを学習しておくことで、脳が柔軟になり、新しいビジネスの立案など、クリエイティブに物事を考えられるようになります。自分がどのような目的で働きたいかが明確になったら、企業のビジネスモデルを見てみるととても勉強になります。そこで、ビジネスモデルに共感出来れば、それはあなた
に合った企業の可能性が高いのです。
企業研究は単に会社を詳しく調べることが目的ではありません。
「自分は何のために働きたいか」を明確にしていないと、実際に働いたときに「こんなはずじゃなかった」「仕事がつらい」と思うことになります。
「自分が何のために働きたいのか」を明確にして企業研究を行いましょう。自分の価値観に合った仕事選びをすることが今後の人生の歩み方に影響します。
このステップで就職活動を進めていけば、自分が働きたいと思う企業に必ず出逢うことができます!
就活ノートは、自己分析とともに企業の情報を分析するために活用しましょう。
企業情報は、
・企業のWEBサイト
・企業が作っているパンフレット
・就職情報サービス(リクナビやマイナビ)に掲載されている企業情報
・会社説明会に参加して得た情報
・OBOG訪問で得た情報 など
様々な媒体や機会を通して収集することができます。
しかし、ただ集めているだけでは何の意味もありません。
まとめ方や記録のしかたや様々ですが、集めた情報を志望動機や希望職種などをアピールするためにつなげていきます。
まとめ方の例としては…
①1社の情報を様々な媒体や機会から入手し、その会社についてとことん理解する。
②興味や関心を持った複数の企業の情報を比較するためにまとめる。
①については、以下のような工夫すると、履歴書やエントリーシートを作成が
スムーズです。
・どの媒体や機会から入手した内容であるかを明記しておくこと。
・重要な箇所にはアンダーラインなどで際立たせておくこと。
②については、特に自分自身が検討したい項目絞り込んでまとめると、比較検討がしやすくなります。
・企業理念、トップのメッセージなどで比較
・OBOG訪問の際に行った質問項目で比較
・ビジネスモデルで比較
企業情報をまとめる目的は、情報を集めることではなく、〝この会社で働きたい”と思える決め手を見つけ出すためです。
自己分析も企業情報も、1冊のノートにまとめておくと、応募資料の作成が
スムーズに行えます。この手帳の企業情報をまとめるページや、自由書き込み欄もしっかり活用して、オリジナルデータ満載の手帳にしていきましょう。