内定承諾と内定辞退

01内定について

内定とは、企業が学生に対して「採用したい」という意思を伝えることを指します。
●内定…10月1日以降に企業が採用の意思を学生に伝えること
●内々定…10月1日以前に企業が採用の意思を学生に伝えること(日本経団連が規定する「採用選考に関する指針」より)

また、意思の伝え方は、企業によって異なります。
●口頭による通知…最終面接の場で直接言われる場合
「内々定です」「来春から一緒に頑張りましょう」「もう就職活動を終わってもいいですよ」
●文書による通知…採用試験が終了した後に、メールや手紙で通知が届く

就職活動は内定が出たら終わりではありません。内定後にもやらなければいけないことがあります。特に、選考中の企業や、他社からも内定をもらっている場合は、速やかに、誠意を持って対応しましょう。

内定後にやらなくてはいけないこと

キャリア担当に報告する
選考中の企業へ選考辞退の連絡
他社から出ている内定の辞退連絡
お世話になった方への報告とお礼
内定先の行事等への参加と入社準備

02複数内定が出た場合

複数の企業から内定をもらっていても、最終的には1社に絞り、他の企業は辞退しなければいけません。内定の返事については、回答期限が設けられている場合もあるので、いつまでも保留はできません。早めの決断を心がけましょう。事前に内定をもらうことも想定し、優先順位を決めておくことも大切です。

内定を辞退する場合は、くれぐれも失礼の無いように、慎重な態度で臨んでください。内定を決めた1社に入社した後、辞退した企業が取引先になることもあるのです。
分からないとき、トラブルになりそうなときは、必ずキャリア担当に相談しましょう。

03内定を辞退する際は誠意を持って

内定辞退は、企業からみれば大きな損失であり迷惑を被ることになります。採用のためにたくさんの時間や労力、費用を使っているのです。失礼のないように誠意を持って辞退の意思を伝えましょう。

●出来るだけ早く辞退の意思を伝えましょう。

早く伝えることで、企業側も内定辞退者が発生した後の対策を考えることができ、他の学生のチャンスを拡げることにもなります。

●誠意を持って伝えましょう。

企業は時間と労力、費用を使って内定者を決定しています。内定辞退はその労力や費用を無駄にしてしまうことになります。そのことを十分踏まえ、訪問した際には、誠意を持って失礼のない態度で辞退の意思や理由を伝えましょう。

04お世話になった方への報告とお礼

企業から内定(内々定)をもらい、就職先を決定したら、就職活動中にお世話になった人たちに報告し、お礼の気持ちを伝えましょう。アドバイスを下さったOB・OGの方にも、電話で報告し、その後お礼の手紙を出しましょう。

電話でお礼

●相手の都合がよいと思われる時間帯に連絡しましょう。
●話す内容を整理しておきましょう。
●具体的な例を挙げ、感謝の気持ちを伝えましょう。

手紙でお礼

●手紙は出来るだけ早めに出しましょう。
●手紙のマナー・ルールを守って書きましょう。
●感謝の気持ちが伝わるようにしましょう。

内定先企業への手紙の例

内定承諾と内定辞退

05内定後の様々な行事

入社承諾書を企業に提出し、内定が決定した後は、入社までに内定者懇談会や内定式、研修会などを行う企業が多くあります。

●内定者懇談会や内定式は、内定者同士の親睦をはかるものです。これから働く会社になるので、積極的に参加して、会社の雰囲気に慣れるようにしましょう。ただし学業優先です。自分の都合はきちんと会社に伝えましょう。

●マナーやパソコンなどの研修会、通信教育や課題レポートなどを行う企業もあります。入社までに社会人としての基礎能力をつけるために行われます。これから会社の仲間入りをするのです。研修会に遅刻したり、提出物の提出期限に遅れたりしないよう、積極的に取り組みましょう。

大西先生のワンポイントコラム
内定承諾と内定辞退
~人としての対応が問われる~

就活生にとって「内定」は自分自身をきちんと認めてもらえた証です。
内定をもらうことが自信につながります。
会社は、皆さんに「ぜひ、ウチで一緒に働いてもらいたい」と思って内定を出していることを忘れないでください。
内定をお守りにして、もっと良い会社が見つかったらさっさと辞退する、連絡が取れないようになるなんてことは、人としてやるべきことではありません。
でも、本当に行きたいと思っている会社よりも先に、別の会社から内定が出るということはよくあります。そんなときはどのように対応すればいいでしょうか?

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