あなたは、今、どのような気持ちでこのページを開きましたか?「就職活動って面倒くさいな?」「出来るだけ早く内定がもらいたい」「勉強と両立して就職活動するのは大変だな」「先輩たちも、あまり苦労せずに就職できたから、私も大丈夫だろう」どちらかというと、後ろ向きな気持ちの方が強かったのかもしれません。そんな気持ちで活動を始めても、何も得られるものはありませんし、辛いばかりです。
そもそも、就職活動は何のために行うのでしょうか?何となく時期が来て、迫られるように就職活動を始めたのなら、まず、目的を明確にしましょう。
就職活動は、就職することが目的ではありません。私は、長年、就職活動を行っている学生の皆さんを見てきました。そして、学生の多くが、就職することを目的にしていることがとても気になっています。何のために志望動機を考えたり、エントリーシートの作成や面接を受けるの?内定をもらえるんだったら、どこでもいいの?就職した後の人生については、いつ考えるの?就職することだけを目的にして活動を行っても、何も見出すことはできません。もし仮に、就職できたとしても、就職した後のことを考えていないと、意欲的に仕事に取り組むことは難しいのです。
就職したあと、会社を辞めてしまう人は、3年で3割を上回ると言われています。研修を担当させていただいている企業では、ゴールデンウィーク明けに、5人が辞めました。理由は、「この会社で仕事を続けていく自信がない」「もっと他にやりたいことがある」「イメージしていたのと違っていた」など、就職した後のことをじっくり考えて就職していなかったためにミスマッチングが起こったのです。
就職活動とは、長い人生の一通過点でしかありません。就職活動の目的は、これから始まる長い職業人生を、どこでどのような仕事をしながら歩んでいきたいかを考えることなのです。つまり、将来歩みたい道への覚悟が試される場でもあります。時間をかけて、じっくりとこれからの人生について、考えてみましょう。本気で自分と向き合い、考え、行動すれば、全てが自分の糧になります。将来、大きな花を咲かせるための種をまき、育てるつもりで活動していきましょう。
自分の将来を真剣に考える機会
体験すること全てが自分の知恵や力になる!
就職して「こんなはずじゃなかった」という後悔が減る
せっかく就職できたのに、すぐに辞めたり、仕事や人間関係で悩んでいる人の
相談をよく受けます。理由を尋ねると「仕事が自分に合わなかった」「どこでもいいから就職出来ればいいと思った」「イメージと実際が大きく違っていた」という答えが多いです。
就職を決めることはゴールではなく、スタートラインに立つことです。このことをぜひしっかり認識してください。
数多くの企業の中から、自分が選べるのはたった1社です。就職状況が良くても悪くても、大いに悩むと思います。でも、大いに考えて悩んで、納得のいく
選択や決断をしてください。社会に出てキャリアを磨くことは、正解のない問いに対する決断を続けていくことです。世の中がこうだから、みんながそうしているからではなく、あなた自身がどう考えているか?現実をどのように受け止め、どんな行動を取りたいかを明確にすることが大切なのです。
社会人になったら大きく変わる3つのこと
① 学生の最上級生から、社会人の最下級生になる
② 自分の都合で選べないものに直面する(仕事、仕事の環境、人間関係など)
③「正解がない問い」と向き合い、自分で考え決断していく